ソニーケミカル&インフォメーションデバイスは特有の溶剤、原材料薬液を使用した製品の化学物質を削減するため、製品設計や生産プロセスの無溶剤化や薬液の代替化をすすめています。また、製品の梱包するプラスチックケースや段ボールの形状や材質を工夫することにより、輸送中やお客様の手元の残る破棄物の削減に努めています。
1. ハロゲンフリー製品の開発
ハロゲンフリー、フレックスリジッド基板
材料、ソルダレジスト用顔料の改良により、フレックスリジッド基板でハロゲンフリーを実現しています。はんだ付けに必要なプリフラックスについても人体に有害な有機溶剤系からガスの発生の少ない水溶性耐熱プリフラックスに切り替え、製品化しています。

ハロゲンフリー、セルフコントロールプロテクター(SCP)
リチウムイオン2次電池の過充電、過電流を瞬時に遮断する表面実装タイプのヒューズ、セルフコントロールプロテクター(SCP)はハロゲンフリー対応です。

2. 紫外線硬化型製法の製品への応用

両面粘着テープ G9000
環境に配慮した紫外線硬化型製法で製造した粘着テープを、1997年グリーンテープG9000シリーズとして発売しました。その後、市場のニーズに合わせ、曲面追従性/対衝撃性/リサイクル性を強化した新製品を開発、電気製品から工業用機械までさまざまな用途に広げています。
3. タブ線結合材料

はんだ接合を必要としない太陽電池用タブ線接合材料「SP100シリーズ」
近年、太陽電池は再生可能なエネルギーとして注目され、急速に実用化が進んでいます。
現在、太陽電池のセルモジュールは電気を集める金属線(タブ線)の接続に、はんだが使われていますが、近い将来、太陽電池が本格的に普及が進むことを想定し、太陽電池メーカー各社は太陽電池部材メーカーに性能・コスト面での対応に加え、環境対応を求め始めています。性能を落とさず、コストバランスがよく、その上、少しでも環境負荷の少ない材料、部品が強く求められています。
ソニーケミカル&インフォメーションデバイスは、異方性導電膜(ACF)の技術を応用し、はんだ接合に代わる太陽電池用タブ線接合材料「SP100シリーズ」を開発し、2010年4月より量産を開始しました。
太陽電池用タブ線接合材料「 SP100シリーズ」はエポキシ系の熱硬化型樹脂バインダの中に均一に分散させた導電粒子が加熱・加圧によって導通し、同時に樹脂が熱硬化することで,はんだ接合と同等レベルの確実な導通を可能にします。

■ 太陽電池セルに負担をかけない低温接合
太陽電池のセルの電気変換効率を下げずに、コストを抑えるために、各社、構成材料の使用量を下げ、薄型化、軽量化をすすめていますが、はんだの溶融には200℃以上の加熱が必要なため、セルに使われているシリコンとタブ線(主にはんだ被覆銅線)の熱伸縮特性の違いから接合部周辺に熱ひずみが残りやすく、接合後にセルが割れてしまうなどの問題を引き起こすことがありました。「SP100シリーズ」は180℃の低温接合が可能なため、加熱によるセルへの熱ひずみを大幅に低減でき、はんだでの接合が難しいとされる薄いセル(約150μm)のタブ線接合にも対応が可能です。
ソニーケミカル&インフォメーションデバイスでは、製品に含まれる環境負荷物質の代替、削減をすすめた製品開発を行い、製造工程でのエネルギー使用量や廃棄物の削減、製品廃棄後の環境影響削減など、環境に負荷をかけない製品づくりを積極的にすすめています。
多賀城事業所で製造しているソニーのレコーディングメディア製品では、リデュース、リサイクルを重視し、製品環境への取り組みをすすめています。
【梱包材、製品ケースのリサイクル】
1. ポリカーボネートのリサイクル(工程内再利用と高品質資源循環材への再加工)
多賀城事業所の光学フィルム製造工程から排出されるポリカーボネートの約10%は廃棄物とせず、原材料として自工程内で粉砕し、バージン材とともに再度製造工程に投入しています。
また、廃棄物として管理するポリカーボネートの約30%は登米事業所豊里サイト独自の技術と設備を用いて高品質の資源循環材に内製化し、3.5MO、5.25MO、プロフェッショナルブルーレイディスク、LTO※のカートリッジなどの製品の外装の一部に使用しています。
残りの70%は有価物として外部業者にて粉砕加工しリサイクルしていましたが、2010年度からその一部をソニーの再生プラスチック"SoRPlas"の原材料として使用することでグループ内での資源循環、廃棄物削減に貢献する取組みを開始しました。(2010年度実績380t 2011年度以降は全排出量を対象とする予定)
SoRPlas(Sony Recycled Plastic)はソニー独自開発の難燃ポリカーボネート樹脂で、ソニー液晶テレビ<ブラビア>の筐体に使用されています。
※ LTO(Linear Tape-Open:磁気テープ大容量記憶装置)

2. ブルーレイディスク用ケースに材料表示
ブルーレイディスク用ケースは、プラスチックへの着色をやめ、一定の重量以上の表示可能なプラスチック部品には材料を表示するなど、リサイクル性を高めました。

3. ブルーレイディスク同梱インデックスカードに再生紙を使用
ブルーレイディスクの個装ケースに入れるインデックスカードは再生紙を使用しています。2008年度からはさらにこの紙自体の使用量を減らすために、1m3当りの紙重量を従来品から18% 削減した紙を採用しました。

【梱包材、製品ケースのリデュース】
1. プロフェッショナルブルーレイディスクとLTO用ケースのプラスチック使用量削減
個々の製品の収納ケースも大胆な設計変更によりプラスチックの使用量を削減しています。例えば、プロフェッショナルブルーレイディクス用ケースでは従来品から5%削減、LTO用ケースに至っては17%の削減を達成しました。

2. LTOカートリッジ梱包形態の改良
多くのLTOのカートリッジをお使いいただいているお客様向けには、個々のカートリッジを収納していたケースをなくしてカートリッジを直接トレイに入れる梱包形態を新たにラインアップし、プラスチック使用量削減しました。
3. カートン箱の段ボール使用量削減
ブルーレイディスクを店頭まで届けるには、商品をダンボール製の箱(カートン)に入れて輸送します。このカートンは、工場から出荷した後、輸送途中で加わる衝撃から製品を守るため、緩衝効果を持たせるように構造を工夫しています。従来のものと同じ緩衝効果を持ち、出来る限り小さい容積のものに挑戦し、その結果、2008年度の5巻/10巻パックの新製品からは、1カートン当りの段ボール使用量を340g削減しました。

4. データカートリッジ(VSフォーマット)カセットの梱包材の改良
製品保護と環境配慮のためにウレタンの使用をやめ、従来と同じ緩衝効果をもつ段ボール材だけの緩衝材に変更しました。これにより、プラスチックの使用を削減しました。

